2016-03-07 折々、2 朝から雨が降っていて、部屋の中から寒そうだなと見ていたら、出掛けようと玄関を開けるとむしろ、なま暖かくて濃い空気が顔に当たった。 このにおいと空気感。わき上がる予感。 毎年この時期になると、うれしいような寂しいような懐かしいような悲しいような、色んなものがないまぜになった感情で胸が苦しくなる。 新しいことが押し寄せるちょっと前。引き返せないとわかっている、前を向くしかないと大気が言っている。 繰り返した「出会いと別れ」の集合意識が、においに乗ってやってくる。