SOUPiFUL

peaceful・soup

折々、2


朝から雨が降っていて、部屋の中から寒そうだなと見ていたら、出掛けようと玄関を開けるとむしろ、なま暖かくて濃い空気が顔に当たった。

このにおいと空気感。わき上がる予感。
毎年この時期になると、うれしいような寂しいような懐かしいような悲しいような、色んなものがないまぜになった感情で胸が苦しくなる。
新しいことが押し寄せるちょっと前。引き返せないとわかっている、前を向くしかないと大気が言っている。


繰り返した「出会いと別れ」の集合意識が、においに乗ってやってくる。