SOUPiFUL

peaceful・soup

Pharrell Williamsの哲学性。

私がファレルウィリアムスを知ったのは、高校生くらいの時。

テリヤキボーイズとの共演で知った。

まだその頃は、フツーの兄ちゃんみたいで、特に心に引っ掛からなかったのだが。



2、3年前の『Happy』を聴いて、
私のなかで 彼の立ち位置が大きく変わり。


そして今日久しぶりにYouTubeでまた彼の新しい曲を聴いた。


『Freedom』という曲。


ビデオが始まってすぐ、ぼろぼろ泣き出し、
身体の芯が震えて熱くなるような感覚になった。



www.youtube.com



私が学生時代に見た彼のイメージからは想像すらしなかった、
むしろその頃は、軽薄なイメージしかなかったが、

パワフルで、崇高なポップスだった。


もちろん、音楽として、プロモーションとして、
「ファレルウィリアムス」という、いち商品を仕立てているのは一人ではないことは承知しているが、

それを差し置いても、この「ファレルウィリアムス」の近年の表現、メッセージには本当にハッとさせられる。

ハッとするというより、グッとくる。だろうか。





『Happy 』では、
24時間、様々な人たちの踊る姿と街を映したビデオと、
軽いタッチながらもゴスペル風味の、絶対的な幸せ感いっぱいの音楽で、
そのタイトルを体現した、ある種の悟りを感じるようなすばらしいものだったと思う。
あの感じはほかの英単語で表すなら「rapture」かな。



そして、今回の『Freedom』は、
より核心的な(科学的かつ詩的と言うべきか?)歌詞と、
迫りくる、湧き上がるようなメロディとで、重厚な世界観を持つ。

ミュージックビデオは、ありがちといったらありがちな演出なのかもしれないが、
音楽と合わさったときに、強く胸を打つ。

最近の彼の音楽の好きなところは、「多様性」を受け入れ真正面からとらえているところ。
スピリチュアル信仰もマテリアル信仰をもすべてを飲み込んだような深み。





古くからの教え、堅苦しい学問。
色んな形、色んな場所で「真理」は今までも唱えられてきた。


しかし、このキャッチーさで、
これだけのメッセージを込められるなんて。

すげーぜ、ファレル。


イエスの次の、
新しいスーパースターかもしれないね。



つーか、彼は今43歳なのか。これまたすげーぜ。



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